DaisyBar

LIVE REPORT

2008.8 AUGUST

■LIVEレポート■
2008.8.17(日)
<GROOVY PARK>
QUATTRO/Psysalia Psysalis Psyche/The John's Guerrilla/
The Keys

 何か凄かった。ここで起こっている事は、世界レベルなんじゃないの。 これはもっと多くの人が体験すべきでしょ(お客さん沢山入って いましたが)。等々、これがこの日のイベントを見ながら思った 事。 そんな夜の始まりは、まずトップのThe Keysから。 リヴァ プールサウンド、と、言っても、90年代初頭のThe La's や、もう少し最近のThe Coralあたりの影響を強く感じるバンド。 The La'sのBBCセッションを想起させるジャケの、彼等の音源が かなりカッコよかったので、前回初めてライブを観た時は正直物足りな さを感じたけれど、今回かなり集中力高い演奏で、彼等の良さが出てい たと思う。
そして、二番手、The John's Guerrilla。このイベントの一週間前に、300人を集め大成功を収めたというレコ発パー ティーの勢いそのままに、またしても一皮剥けた感のあるパフォーマン ス。初めて彼等を観た時、そして、DaisyBarで彼等が初めてライブをした時の衝撃を思い出した。アッパーなダンスナンバーもキマっていたし、更にこの日はライブを通じて、LOVEとHATEを交錯させながら感情を投げつける様なパフォーマンスが圧巻だった。彼等が言うアンダーグラウンドからオーバーグラウンドへ浮上する瞬間のパワーを持ちつつあるのかもしれないと思った。
そして、Psysalia Psysalis Psyche。世の中最高に狂っていて、毎日の様にリアルを持てない奴等の犯罪がニュースで流れ、では、どうやってそのリアルって奴 を感じるのか、希望なんてあるのか、云々。そんな事からついつい書き出したくなってしまうバンド。ホント単純にステージに立った佇まい、ライブがカッコいいのだけれど、そこにその不穏な空気を切り裂く様なサウンド、とその歌詞が見事にマッチしていて、観ていてグッと来てしまう。ラストに演奏されたSUBWAY KILLERのイントロが鳴るや、フロアーもヒートアップして、それに呼応するかの様にステージ上のパフォーマンスも更にヒートアップし終了。いやカッコ良かった。そして、トリはQUATTRO。こちらも、もうステージに立っただけで日本規格外だし、そこから繰り出されるその大陸的なGROOVEは、正に規格外。この日、The John's Guerrilla、Psysalia Psysalis Psycheが、ある意味感情に揺さぶりをかけるライブだったとしたら、QUATTROはフィジカルにダイレクトに揺さぶりをかけて、COOLにリアルを突き抜けるタイプのライブだったと思う。会場全体を見事に掌握し、皆、彼等のGROOVEの為すがままに踊っておりました、この強力なイベントを締め括るに相応しい最高のパフォーマンスでした。ホントここ最近のQUATTROのライブは強力になる一方。必見。と、いう訳で冒頭の感想へと続く訳ですが、ホントこの小さな地下室で起こっていたこの熱は、確実にワールドクラスだし、更に確実にリアルだったと思う。(加)